乳腺炎

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     乳腺炎(にゅうせんえん)



◆◆◆ 乳腺炎とはこのような病気ですのよ! ◆◆◆

乳腺炎とは、乳腺が炎症を起こす病気で、乳腺炎には【急性(きゅうせい)うっ滞性乳腺炎(たいせいにゅうせんえん)】【急性化膿性乳腺炎(きゅうせいかのうせいにゅうせんえん)】【慢性乳腺炎(まんせいにゅうせんえん)】が分類され、それらを総称して乳腺炎と呼びます。乳腺炎の疑いがあると、発熱、乳房の腫れや痛み、腋の下を通るリンパ節が腫れて軽く触れるだけで痛みが走るといった症状が現れます。



急性うっ滞性乳腺炎の場合

急性うっ滞性乳腺炎と診断される場合には、初産の女性が多い傾向があります。これは、乳管が十分に開いていないことが原因であったり、乳児が上手く母乳を吸えないことが要因として挙げられます。



これらの原因によって起こる乳腺炎は、乳管内に母乳が溜まりすぎて乳房が硬く腫れて熱を持つことで痛みが発生します。うっ滞とは、医療用語で流れるべき体液が停滞している状態を示すことから、うっ滞性乳腺炎と名付けられています。


急性化膿性乳腺炎の場合

急性化膿性乳腺炎と診断される場合の乳腺炎は、連鎖球菌や、黄色ブドウ球菌といった細菌が、乳房の中に侵入して炎症を起こす病気です。急性化膿性乳腺炎の多くは授乳の際に乳首が傷ついて細菌に感染することが原因ですが、稀に急性うっ滞性乳腺炎がきっかけとなって急性化膿性乳腺炎に移行する場合もあります。



連鎖球菌や黄色ブドウ球菌による影響で、腋の下を通るリンパ節の腫れや強い痛み、高熱が出る等の強い症状とともに、乳房の中に膿が溜まって膿瘍ができてしまうこともある乳腺炎です。


慢性乳腺炎の場合

慢性乳腺炎と診断される場合の乳腺炎は、授乳期でもない期間に慢性的に乳腺が炎症している場合で、急性化膿性乳腺炎の治療を怠り、きちんと完治させなかったことが原因となっていることや、陥没乳頭が乳腺炎の要因になっていることが多い傾向にあります。



慢性乳腺炎の特徴は乳房にしこりが出来て痛みが現れます。このしこりは次第に大きくなって膿が出ることがありますが、急性の症状よりも痛みなども軽いことから、乳癌ではないかと勘違いする方も少なくありません。慢性乳腺炎に移行すると、完治が大変困難で、再発を繰り返しやすいので気をつけたい病気です。



◆◆◆ ピロ美! 乳腺炎の治療はこのようにするのよ! ◆◆◆

急性うっ滞性乳腺炎の場合

急性うっ滞性乳腺炎は、排出されるべき体液が詰まって停滞することによって、許容範囲を越えた状態が強い痛みを引き起こしますが、この痛みを我慢して絞り出すようにして搾乳しなければなりません。



急性うっ滞性乳腺炎の場合には、日頃から乳房と乳頭のマッサージを行うことが大変効果的で、授乳が終わったら、残りを搾乳するなどして母乳を残さないように気をつけましょう。


急性化膿性乳腺炎の場合

急性化膿性乳腺炎であればかなりの痛みがあり、軽く触れるだけで飛び上がりそうになりますから、もちろん授乳は中止することになります。痛みが軽い場合には、うっ滞している母乳を搾乳して患部を冷やすことで炎症を和らげることができます。



膿が出てきたり膿瘍が出来た場合には切開して取り除かなければなりませんので、外科的処置が必要になります。この場合には、リンパ節の腫れや発熱を鎮める為に、抗生物質や消炎剤を服用するのが一般的です。


慢性乳腺炎の場合

慢性乳腺炎と診断された場合には、非常に再発しやすいので根気を必要とする治療が必要です。くれぐれも途中で治療を中断したり、止めたりといったことがないようにしましょう。



一般的に抗生物質の服用によって炎症を鎮めてから、溜まった膿を切開して取り除くといった外科的処置が行われてます。

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