子宮筋腫

子宮筋腫

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     子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)



◆◆◆ 子宮筋腫とはこのような病気ですのよ! ◆◆◆

子宮筋腫とは、40歳以上の女性で自覚症状の無い人も含めて4〜5人に1人が持っている病気で、子宮筋肉の1部に固い(こぶ)のような腫瘍ができることをいいます。子宮筋腫の多くは良性のものですが、稀に肉腫といった悪性の腫瘍に病変する場合もあります。



子宮筋腫では、月経の期間が長く月経量が多くなる、強い月経痛、貧血、不正出血、下腹部が膨らんだり、しこりを感じる、頻尿、排尿痛、便秘、排便痛、不妊、流産しやすい等の症状が現れます。



子宮筋腫ができる原因ははっきりとしていませんが、30代から40代という時期に発見されることが多く、閉経後には筋腫が小さくなることが多いことから、卵胞ホルモンの影響が関係しているのではないかと考えられています。



子宮筋腫は複数発生する場合が多く、米粒程度のものから人間の頭ほどの大きさにまでになることもあり、大きさ故に子宮口から飛び出した場合には、筋腫分娩と呼ばれています。



子宮筋腫の種類には、【筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)】【粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)】【漿膜化筋腫(しょうまくかきんしゅ)】の3点が挙げられます。



筋層内筋腫

筋層内筋腫は最も多く見られる筋腫で、子宮の筋肉の内に現れ、筋腫が小さいうちには症状が軽い場合が多いでしょう。

粘膜下筋腫

粘膜下筋腫は、子宮内の粘膜の下に現れる筋腫で、発生率は少ない傾向にありますが、出血や不妊の原因になりやすい筋腫です。

漿膜下筋腫

漿膜下筋腫は、子宮の外側部分の漿膜という部分に現れる筋腫で、最も症状が現れにくい筋腫です。



◆◆◆ ピロ美! 子宮筋腫の治療はこのようにするのよ! ◆◆◆

まず問診、内診、超音波検査の順で検査が行われるのが基本です。超音波検査で筋腫の有無や、場所、硬さを確認出来ますが、子宮腺筋症や悪性腫瘍(癌)とはっきり区別するために、血液検査やMRI検査も提案されることがありますが、これも一般的です。



子宮筋腫の治療において、筋腫を完全に完治させる方法は、手術によって子宮を摘出するという方法しかありませんが、妊娠計画のある女性は筋腫が小さく症状が無いようであれば、経過観察で、定期的な検査を促されるでしょう。



貧血や強い月経痛といった症状を訴える場合には、漢方薬、造血剤、鎮痛剤などを用いて症状を抑えたり、ホルモン剤を用いて月経を止めることで、筋腫の成長を止めるといった薬物療法が行われます。


薬物療法によって改善が見られない場合には、手術を勧められますが、手術には筋腫部分だけを取り除く筋腫核摘出術と、子宮を取り除く子宮全摘出術が一般的です。現在では子宮動脈塞栓術や集束超音波治療という治療法もできたことによって選択肢が広がりましたが、この2点はまだ保険適用外の治療ですので、提案されたら確認するとよいでしょう。

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